今日の一曲(粟谷佳司)

♬ 'Sweet and Tender Hooligan (Live)' - モリッシー
モリッシーがジョニーマーと別れた後に残りのスミスのメンバーとギターにスティーブン・ストリートを迎えてウォルバーハンプトンで行った伝説のライブ。スミスのTシャツを着てくれば無料で観れた。ライブ映像の一部はヒュームから取ったと言われている『Hulmerist』で観れるが、この曲は未収録。まるでスミスのような演奏によるスミスの曲を演奏した涙無くしては聴けない一曲。
http://sp.ro69.jp/news/detail/65928

フォーク運動と60年代の思想 粟谷佳司

 東京フォーク・ゲリラによる「新しい空間」とは何か。

 空間から音楽文化を考えるというときに、たとえば三橋一夫はフォークの定義を考察するなかで羽仁五郎について言及している。羽仁は三橋も寄稿していた「週刊アンポ」でインタビューに答えていたのである。

 東京フォーク・ゲリラの運動から考えると、これは新しい空間性の契機になったと思われる。空間と68年の経験は、もちろんルフェーヴルの空間論にリフレクトしていたのである。つまり世界的な流れの中で空間の問題圏というのは思考され実践されていたのであり、フォーク運動がまさに文化、思想としての広がりを持っていたということである。

 そして、ここで考えてみたいのが、「フォークリポート」に寄せられていた、いくつかの論考である。(つづく)

2011年の音源(河原弘樹)

昨年よく聞いていたCDを紹介します。
働き始めて旧作、新作ともに情報を得る時間がぐっと減ってしまい、中々新しい物に出会う機会がなかったのが残念でした。
今年は今まで聞いていなかったジャンルにもどんどん手を出していこうと思います。


supercellToday Is A Beautiful Day」(2011)
昨年1年最も安定して聞いていたであろう1枚。
歌詞はほとんどよくある恋愛の内容だが、nagiのボーカルで聞くとぐっとくるものがある。


LITE「For All The Innocence」(2011)
前作のTORTISEのジョン・マッケンタイアがプロデュースをしたEPも良かったが、今回は期待の斜め上をいったアルバムになったと思う。(もちろん良い意味で)
収録されている曲もプログレを彷彿とさせるような曲やバトルスのようなコーラスが入った曲等バリエーションが多く1枚を通してじっくり聞ける。ライブDVDもよかった。


放課後ティータイム放課後ティータイム?」(2010)
3月卒業間近にU&Iと天使にふれたよを聞いてセンチな気分に浸っていたけど、12月の映画公開に合わせてまた聞くようになった。
地味にムギちゃんのHoney Sweet Tea Timeが名曲。


小坂忠「ほうろう」(1975)
京都のバー「Dylan ?」で教えてもらってはまった1枚。ティンパンアレーが関わってるアルバムで小坂忠本人の作詞作曲の曲の方が少ない。
近藤真彦がカバーした「しらけちまうぜ」やオザケンがカバーした「機関車」等名曲揃い。はっぴぃえんどの「風来坊」もカバーされている。


Metronomy「The English Riviera」(2011)
サマソニで見たけどライブはCDよりもタイトだった。
黒人のベースと女性ドラムが加わり見た目も良くなったんじゃないかなと。


奇妙礼太郎「GOLDEN TIME」(2011)
今年は3回ライブ見に行った。
「タンバリア」「機嫌なおしておくれよ」といった前作の再録だけでなくライブでおなじみの曲も収録されているが、やはりCDで聞くと魅力度半減といった感じ。


The Brixton Academy「Bright As Diamonds」(2011)
結局今年は1回しかライブ見にいけなかった。
今までのニューロマンティック直球なエレポップではなく、シューゲっぽい曲やインスト曲も収録されていて、最近の流行りを上手く消化して取り入れているが、TBAらしさは失われていない。
80年代MTV全盛期のエレポップ好きにはたまらない1枚。


Bon Iver「Bon Iver」(2011)
フォークを基調に流れる綺麗なメロディーに心を鷲掴みにされた1枚。
シガーロスに代表されるような壮大なポストロックにも通する。
壮大なファンタジー映画のエンディングで流れそうな曲もある。


N夙川Boys「LOVE SONG」(2010)
完全にモテキの影響。映画の一番良い所で使われてる「物語はちと?不安定」だけに目が行きがちだが他にもいい曲がある…はず。
とにもかくにもリンダが可愛い。マーヤはキンブラよりもこっちがやりたいんじゃないかって思う。


坂本慎太郎「幻との付き合い方」(2011)
ゆらゆら帝国の持つギラギラしたサイケデリックサウンドは息を潜め、ラストアルバム「空洞です」の延長のようなアルバム。
穏やかにゆったりと流れる曲はソウルやファンクを基調とし、ゆらゆら帝国では見せなかった坂本慎太郎新たな一面が垣間見れた気がする。


OGRE YOU ASSHOLE「homely」(2011)
ゆらゆら帝国のレコーディング・プロデュースチームである中村宗一郎、石原洋を迎えて制作された全曲通して不気味な雰囲気が漂うアルバム。
Neu!やCANのエキスと後期ゆらゆら帝国の持つ穏やかさの中に隠れた危なさが共存している。たんたんと刻まれるベースラインとビートにサックスや女性のボイスが入ったりと、今までとガラッと変わってしまった。
今まではアルバムのこの曲だけと、かいつまんで聞くことが多かったが、このアルバムは通して聞かないと良さがでないと思う。


フルカワミキ「Very」(2010)
初音ミクのカバー「サイハテ」収録。前作のオルタナ感がなくなり、iLLの影響モロ受けのエレポップ。今年は女性ボーカルの曲をよく聞いていたかも。声が良い。


LAMA「New!」(2011)
後期スーパーカーを彷彿とさせる曲もあるが、もうちょっと面白い試みをしてくれるのかと期待した分少しガッカリだった。
メインボーカルはほぼフルカワミキで、田淵ひさ子のギターがあまり印象に残らない。


Weather Report「Heavy Weather」(1977)
エレクトロジャズ、フュージョンジャコ・パストリアスのベースに圧巻される。こういう音楽に出会ったのも今年の収穫の一つだったかも。


次点

The Pains Of Being Pure At Heart「Belong」(2011)
ジザメリ、キュアーのような甘酸っぱいメロディが良い。


cero「WORLD RECORD」(2011)
現代風ティンパンアレーがヒップホップをしてるよう。


Is Tropical「Native To」(2011)
フランスのレーベルKITSUNEからリリースされた10代3人組のデビューアルバム。KITSUNEだけあってセンスいい。

2011年の音源 粟谷佳司

まずは、『はっぴぃえんどBOX』
2012年ははっぴぃえんどを考えていきたい。


『絶叫!野坂昭如 マリリン・モンロー・ノー・リターン』
これはクレイジーケンバンドがカバーしてたはず。野坂はうたごころがあります。


スネークマンショー『急いで口で吸え』
従兄弟に教えてもらってから25年ぐらい経って聴いてます。


Perfume『JPN』
待ちに待った新譜。


中川五郎『終わり はじまる』
現在書いている論文にも登場する中川五郎さんのアルバム。


由紀さおり『1968』
これもよかった。


クラッシュのコンプリートシングルブックオフで安かった。これは掘り出し物。


岡村ちゃん『エチケット』はまあまあ。


やくしまるえつこ『ノルニル』


小西康晴のアルバム『PIZZICATO ONE ONE AND TEN VERY SAD SONGS』は初めていいと思えた。


Primail Scream,Screamadelicaもシングル別バージョン入ってたので即ゲット。


DVD
ローリングストーン『女たち』ライブDVDは期待してたほどではなかった。


植木等「スーダラ節」
授業でも。


ディランのニューポート。伝説のライブ。


マイ・バック・ページ奥田・真心ブラザーズもよかった。


トーキングヘッズ『クロノロジー
レア映像