「lately listening」 倭田 信也

Fennesz「black sea」。この作品では冒頭から終わりまでNoiseyなPad音が続くが、Fenessz特有の旋律とギター、時間感覚によって包み込まれるような暖かさと深みを感じることが出来る。「Black Sea」収録曲。このアコースティック・ギターApogee Emnsembleのmic-preにNEUMANN KM 184を2本セットして録音している。微細な指のニュアンスまで聴き取れるこの美しさ。

http://www.youtube.com/watch?v=fK1YiWFzuJY&feature=player_embedded

Matt Shoemaker「Spots In The
Sun」。自然音や具体音のフィールドレコーディングで構成される前半2曲と後半2ダークアンビエントな2曲が対照的。なだらかに移ろい行くドローン作品。

http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=b7VWOyGob48

bird snow「sky」。サンフランシスコのフォーク歌手。分類としてはフリーフォークになるのだろうか。アコースティックギターと歌を基調にパーカッションや環境音が静かに曲に添えられている。音響処理も所々にダブのような効果もみられて非常に興味深い。歌ものでありながらアンビエントとしても機能しうる音楽。

http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=Rl_PC3XirKQ

Goldmund「Famous Places」。ピアノのみのインストゥルメント。クラシックではなくポップスの演奏理論も用い空間の響きを重視したこの曲は新時代のアンビエントミュージックであり同時にポストクラシカルの名盤でもある。

http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=Br3u4Degb9k

Al Green「Gets Next To You」。70年。このアルバムではニューソウル期に移行する以前の南部特有の土臭い演奏を聴くことができる。

http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=CnXU2LKy2KU

Bocafloja「Jazzyturno」。ジャズのサンプリングを基調にラテン、ソウル、レゲエなどを取り込んだトラック群はバルセロナのハイブリッドなミクスチャー感覚を思わせる。この手の音楽でベースラインを殺してないのが非常に私好みなところ。フロムメキシコ。

http://www.youtube.com/watch?v=C67EqFLnr80&feature=player_embedded