「MACHINE DRUM 「Mergerz & Acquisitionz」」倭田 信也

今回は最近よく聴いてる音源の紹介でも。

MACHINE DRUM 「Mergerz & Acquisitionz」
06年。ヨーロッパ出身のIDM/abstract hip
hopのトラックメイカーでアメリカのMerckというレーベルから多くの作品を出している。本名Travis
Stewart。このCDは2枚組のリミックス集で様々なアーティストがMachine Drumの楽曲をリミックスしている。
よく比較されるのがPrefuse73だろうが、HIP HOPベースのPrefuseに対しMachine
Drumはでテクノ、グリッジがベースになっている点で異なるように思える。

肝心の内容はというとこれまた素晴らしい。いやオリジナルよりいいんじゃないと思えるぐらい。
Dopeという形容は似合わない。硬くて鋭利な無機質なビートといった印象。だいぶIDM寄りの音。
曲の構造はどれもシンプルなのだが音の配置、1つ1つの音の選択が無駄なく選びとられていて、とても丁寧にミキシングされている。いや、この絶妙な間とバランス間が、こういったジャンルにおける大事なポイントなのだろう。決して音圧や「ノリ」だけですまさないようなムードがある。

普段の生活やチルアウトしたい時、踊りたい時にも場面を選ばず聴ける盤である。


「Mergerz & Acquisitionz」より。

http://www.youtube.com/watch?v=Chglvy2qdng&feature=related